リサイクルについて
限りある資源を
正しく有効にリサイクルしよう
廃タイヤのリサイクル〜循環型社会の実現に向けて〜
タイヤチップセンターが1年間で回収するタイヤは約10,000t。毎日約5,000本のタイヤが処理されています。5,000本のタイヤを積み重ねると約925m。 福岡タワー(234m)の約4倍にもなります。
それだけの量の廃タイヤが回収されず、街に溢れてしまったら大変な事になるのは簡単に想像出来ます。
廃タイヤは再資源化により有効利用されます
回収した廃タイヤのリサイクルには原料として再利用する「マテリアルリサイクル」と、燃料として再利用する「サーマルリサイクル」があります。
- 「マテリアルリサイクル」= 原料として再利用
- 「サーマルリサイクル」= 燃料として再利用
タイヤチップセンターでは回収された廃タイヤを主に熱エネルギーになりやすいようチップ化し、適正処理を行うことで社会における利用価値を生み出し再資源化を行っています。
タイヤチップセンターに集まった様々な廃タイヤを丁寧に選別し、丁寧な仕事で加工する事で『安定した量』を、『目的別にあった規格』のチップとして生産する事が私達のこだわる『品質』です。
その為には日々の機械メンテナンスや工場内の清掃も欠かせません。
それではどの様にしてチップが生まれて行くのかを紹介しましょう。
チップになるまで
01.タイヤの選別
当社工場でタイヤを荷降ろしする時に
- 金属片などの異物が入ってないか
- 釘やボルトなどが刺さってないか
- アルミ製のシールが貼ってないか
1と2は異物を入れないようにすることでチップの品質を向上させ、3は燃料として利用する際センサーが誤作動を起こす為外します。
02.ビードとは?
ホイールと結合される部分で、空気を充填した際にタイヤをホイールの外周部分に固定させる役割を果たします。
ビードワイヤー(鋼線)を束ねゴムで被覆したものです。
リサイクルの際には除去し、チップの品質を向上させます。
03.背割りとは?
ビードを抜いたタイヤのトレッド部分に刃物を当てて、ドーナツ状に2つに切断します。
04.カットとは?
背割りされたタイヤをさらに切断したもの。
この形で製品として使用される事もあります。
05.チップとは?
カットをさらに細かくした状態。
タイヤチップセンターのチップは「ビードレス2インチ」と呼ばれています。2インチは約5cmです。
06.サーマルリサイクル
廃タイヤはチップとなり、セメント工場や製紙工場のボイラーの燃料として使用されます。タイヤの発熱量は非常に高く、石炭や重油にも匹敵するのです。
単に焼却処分するのでは無く、燃焼した時の熱エネルギーを回収して、利用する事を『サーマルリサイクル』または『サーマルリカバリー』と言います。
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